個人間融資 掲示板 は要注意!NHKテレビあさイチでも注意喚起

最近、SNSでよく見る「個人間融資」という書き込み。
NHKテレビあさイチ(1月25日)では、個人間融資の掲示板では「闇金」や「ひととき融資」を狙う人間がたくさん活動していると注意喚起しています。

 

あさイチは再放送が無いので内容をまとめてみました。

 

 

★最近問題になっている個人間融資とは、

 

家族や友人など、個人間でのお金の貸し借りをすること自体は、法に触れるようなことではありませんが、SNSやインターネットの掲示板などを通して見ず知らずの他者との間でお金の貸し借りが横行しています。

 

貸し手は、弱者を相手に己の道理を主張して「ひととき融資を持ち掛ける」輩であったり。闇金業者による貸し付けも多く、違法な高金利での貸し付けやトラブルが相次ぎ、犯罪被害も発生しているといいます。

個人間融資(ひととき融資) NHKあさイチでも取り上げられた怖い実態

 

 

 

ひととき融資という言葉をご存じですか?

 

ひととき融資とは性行為強要などの隠語 と、あさイチでは伝えていました。
ほかにも、ひととき融資と検索してみると、高利でお金を貸し付ける際に相手に肉体関係を求める融資方法、一時的な性行為を条件に金銭を貸し付ける個人間融資、進化系の闇金。などとでてきます。

あさイチのスタッフが実際に「10万円貸して欲しい」と投稿してみた!

10万円貸してほしいと書き込むと、すぐに融資できるというレスポンスがきた。
その数100 件!

 

 

信じられない数字です。

 

レスポンスの内容は、

 

 

・条件(性交渉)は融資時返済時に会って・・・。
・ブラジャーのサイズおしえて。
・自宅の鍵を担保として預かって・・・。
・パイプカット済み。

 

 

など怪しい、ひいてしまう内容をばかり

そして、直接会って話をしたいというメッセージが来た!

 

 

あさイチでは、直接会って話をした3人とのやり取り映像を流しました。

 

人物Aの場合
・メールで連絡を取り会う場所を決めたが、とても警戒しながら駅前の人混みで接触してきた40代と思われるごく普通の会社員のような男性。
人気のない場所で立ち止まっての交渉で、ひととき融資を提案してきた。
条件は、今日・貸すとき・返すときの3回の性交と担保として写真を撮らせること。

 

 

人物Bの場合
・実際にあってから融資ができるか判断するとのことであうことになった30代と思われる男性。
白昼堂々と人目を憚る様子もなく仕事の合間に会いに来たような感じ。
この男性も、お金を貸す代償として性的な要求があった。
これまでに何度もひととき融資をしてきたと言い、ひととき融資が趣味とも言い切った。

 

 

人物Cの場合
・会社経営の80歳前後の男性。
会うまでに送ってきたメールには条件として、目を覆いたくなるような文面で性的行為を要求しているにもかかわらず、個人間融資で女性が性的被害にあっている話までする。
悪びれるそぶりもなく自分の場合は人助けなのだから、悪質な手口のひととき融資ではない。
自分は他とは違う!借りるほうも喜んでいるんじゃないか!と身勝手な主張を繰り返す。

 

 

 

ここで夏原武さんの解説

この日のあさイチ解説者は、「クロサギ」や「正直不動産」の原作者で詐欺などの犯罪手口に詳しいライターの夏原武さんでした。

 

夏原さん曰く
融資する側の人間は
・困窮している方、困っている方を相手に自分がお金を貸すという上の立場から相手をコントロールしようとしてる。
卑劣な考え方で、いっときのゲーム感覚でもある。
・1 回でも成功すると「あ、これでいけるじゃないか」と、繰り返していく。
・ゲームマスターのような感覚で思い通りにやっていく

 

彼らの言い分は、
「個人間の融資だから、あらゆる法律と我々は関係ないという考え方」です。
しかし、これはもう今は通用しません。
金融庁が不特定多数(SNS/インターネットの掲示板等)の人に対する融資だから、
「貸金業法に登録しなければならない」と、なっています。
貸金業に登録していなければ違法業者!

 

個人間融資・ひととき融資被害の取り締まりに警察も動いているけれど、
実際には、額が少額だったり、性的被害は被害届が出しにくいこともあって、そこにつけ込む犯罪が成り立ってしまっているのです。

 

ヤミ金などの被害撲滅を目指し活動している司法書士の前田勝範さんの解説

今個人間融資を装った闇金の被害が広がっています。

 

以前はほとんどの闇金が電信柱に張り紙をしたりとか、ポスティングをして営業していたのですが、今では、SNS,、インターネットの掲示板を利用して、しかも「個人間融資」という柔らかい感じで営業している。
以前のようなこわさがないので一般の人が躊躇せず連絡できるようになっている。
警察などの調べでは、被害にあった人のおよそ 4 割が闇金だと気づかず利用していました。

 

 

しかし、相手は闇金その手口は苛烈です。
融資の担保として、免許証・顔写真や裸の写真など個人情報を送らせ、返済が滞るとネットにさらすのです。

 

ラインの友達アカウントなどの提出を要求して、
「もし返せなかった時には、友人全員に対して○○が お金返さないからお前に返してもらう。」
と、こんな風に脅してくる。
詐欺行為も横行しているそうです。

 

 

取材班が掲示板に書いた投稿にもこんな返信がありました。

 

 

融資額 10万円で利息は 2万円 。
4 ヶ月で合計 12万円を返済するというもの、この時点で暴利ですが。
着目いただきたいのはこの部分。
預り金としてまず 5000円を先に払わなければならないと言います。

 

 

これは昔からある手口で、融資保証金詐欺とか融資詐欺って呼ばれるたぐいの、まずお金を貸すにあたっての条件として信用をえるために書類が必要です。
信用条件が良くないので、それを消すための操作の手数料が必要です。
と、このほかいろいろあるのですが、まずは先にお金を振り込ませる。
けれども、実際には融資はしない。

 

このような詐欺・ヤミ金などの犯罪被害にどう対応するのか

 

まず、闇金に関しては犯罪なので、いっさい支払いをしない!
ということで、いくら嫌がらせされたりしても、支払わない。
この人から回収できないと思ったら、もうあとは、去っていきます。
そこまで支援しながら、刑事告訴したりします。

 

ネットの時代になって、今までと全部変わりました。
お金を借りにお店に行くとか直接電話をするって言うと躊躇するんですけど、いまでは、スマートフォンの画面見ながらいくつかクリックするだけでお金が借りられる
相手と連絡が取れる。
その手軽さは、闇金業者のような悪いことする人間にとってみると非常にメリットだと思います。ネットを使えばお金もかからないですからね。

 

もともと裏の世界では
こういったチラシを作ったり、「近所にばらまくぞ」とかの「マンションの中に貼るゾ」みたいなことはあったんですけど、今はもっぱらそれが SNS に変わってきている。
友人だけではなく身内にも全体に一斉送信される。

 

本当に闇金はあの手この手で近づいてきます。
まずは以下の場合は疑ってみるということですよね。
・利息が法定金利を超えている。
借りる額によって年利の上限ってのは決まってますから、これを超えてたらもうちょっとおかしいこと思ってください。
・取り立てが脅迫めいている。
返済の催促にもルールがありますが、それを超えて脅迫してくるような場合、これも明らかにおかしいということです。

 

 

こういう場合、 被害にあってる方はもう弁護士か地元の警察に相談するとよいです。
または
# 9110警察相談専用電話にかけて相談する。
弱みを握られていて怖いっていう気持ちもあると思いますが、
これ泣き寝入りをしないっていうことが絶対に必要なのです。

 

本当はその入り口で、
身分証を提示する程度はともかく、

 

プライベートな裸の写真を出してなんて言われた段階で、本当はその人とは縁を切らないといけないんです。
しかし、もうすでに写真などを送ってしまった場合、
多少自分へのダメージはありますけれども、
これは断固として警察の力、法律の力でこういう悪い奴らは叩かないといけないです。
そこは自分もちょっとミスをしたと、もう一度気持ちを切り替えて立ち向かってほしいと思います。(夏原氏)

 

この金額程度の闇金の場合はですね。
もう警察に行った。あるいは、弁護士から通知が来たっていうと、こそこで止まります。
費用対効果悪いので。
ある程度周りには知られるかもしれないですけども、
これから先の地獄を考えたら、一刻も早く弁護士や警察に相談するしかないんです。

 

多分泣き寝入りをすればさらに被害者も増えていきますし。
また、自分も二次被害三次被害となっていきます。

 

一度引っかかったやつはまた次も引っかかるっていうんで、業者の間であなたの個人情報が回ってしまいます。
そのようなことにならないように1 回で止めないといけない。

 

 

 

この番組を通して、お金に困っても安易に見知らぬ他人から個人融資を受けることの危険を知りました。
さらに、すでに個人間融資で裸の写真を送ったとか、やたらと高利の利子を要求されて(闇金)いるとか、脅されて怖い目にあっている方は、闇金に強い弁護士さんや警察に相談して解決してもらうのが安心かと思いました。
また、女性なら市区町村の相談窓口など公的機関、女性を支援しているNPO法人、の相談員の方が話を聞いてくれるそうです。解決の糸口を見つけるきっかけになるのではないでしょうか。

 

最近では、SNSやネット掲示板を使ってのおそろしい犯罪が報道されていますね。
闇バイト!これも、巧みにやりとりを重ねて組織から抜けられない状況を作ったうえで強盗殺人の実行犯にされてしまうようです。

 

気を付けましょう!!