総量規制の概要

昔は高金利での貸し付けが当たり前の時代であり、消費者金融のカードローンを利用する場合は金利が50%近いこともあり、この頃の景気が良かったことも金利の高さに関係しているものの、景気を考慮しても異常金利だとは言わざる負えない金利設定でした。

 

これだけ高い金利でのローンだったため、利用して借金返済ができなくなる人も少なくなく、執拗な取り立てや催促の猛攻を受けて精神的に参ってしまい最終的に自分で命を絶ってしまうような人も続出することになりました。

 

また、借金返済ができなくなった人が他の金融機関から新たに借金をするという多重債務に陥る人もこの頃は少なくなく、年収をはるかに超えるような借金を抱えている人もいましたが、景気が悪くなり多額の借金だけ残ってしまった人もいました。

 

多重債務の問題が明るみに出るようになってからは国もさまざまな施策を行うようになりましたが、新たに多重債務者を増やさないことをコンセプトに制定されたのが総量規制で、年収の3分の1を超えての借り入れができないようにすることで借り入れに制限をかけることになりました。

 

総量規制が施行されてからは昔のように多額な借金を抱えてしまう人は少なくなりましたが、カードローンやキャッシングなどが便利に利用できるようになったことで総量規制の範囲内でも借金返済が滞り借金整理をする人も同時に増えました。

 

結局のところ借金を抱えるかどうかは自己管理が重要で自分の借金管理は法律でしてもらうものではありません。